×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
……書き溜めてた割にアップしてなかった(爆)
“DEAD and DEAD”第二話です。
根暗どころじゃありません。
流血沙汰です。
自傷行為、自殺未遂有です。
ほんとに修復不能状態です。
……平気な人だけ(マジで!!)
--------------------------------------------------------
「テメェはいつも前だけ見てるな」
そういう彼の方が、ずっと真っ直ぐ前を見ている。
「綺麗な目よね、檜佐木君」
そういう彼女の方が、ずっと綺麗な目をしている。
なのにどうして、先に逝ってしまったんだろう。
-------------------------------------------------------------------------
雨の日は古傷が痛むと聞いたことがあるが、どうやら本当の事らしい。
ザアザアと雨の音が窓の向こうから聞こえてきて、ズキズキと頭痛が止まない。
聞こえる音の激しさが増す度に、傷みも増していく気がする。
雨の日は、包帯をしない。
治りが遅くなるから止めろと言われたが、鬱陶しいからまた外してしまっていた。
良くない事だと判ってはいるのだが、巻いていると締め付けられる気がして邪魔なのだ。
取っ払ってしまったほうが楽だったから、いつも取り払ってしまっている。
別に治りが遅くなったって構わないし、このまま治らなくたって構わなかった。
どう足掻いても傷痕は残るだろうと言われて、それはそれで良かった。
この傷を消してしまったら、逃げになるような気がしたから。
「っは……」
息苦しさを感じて、たまらず意識して息を吐いた。
それで何があるという訳でもないのだけれど、そうせずにはいられなかった。
いっそこのまま呼吸が止まってしまえば良いのに。
一体何度、そう思った事だろう。
なのに何故か、何をやっても呼吸は止まってくれなかった。
「……来るなってのか……なぁ……」
歪む視界で天井を見上げながら呟いた。
疼く右側に右手を当てて、爪を立てる。
瘡蓋になりかけていたソレが剥がれて、プツリと血が吹き出した。
「青鹿……蟹沢ァ………!!!」
最初は手首を切った。
意外と深くて派手に出血した。
目が覚めたら四番隊にいた。
虎鉄勇音副隊長にしこたま叱られた。
けれど、なんと言われたか覚えていない。
次は水を張った風呂の中に顔を突っ込んだ。
最初は息苦しかったけど、段々ふわふわして、そのまま意識が飛んだ。
なんだか気持ち悪くなって目が覚めた。
水の中に顔を突っ込んだままで息が出来なかった。
無我夢中で顔を上げたら、傷口が開いていた。
その次は階段から落ちた。
これはわざとじゃなかったけど、頭を打った。
目を開けてみたのは、霊術院の保健室。
養護教諭からやっぱりしこたま叱られた。
でも眠かったから、話の途中でまた眠った。
それから斬魄刀で喉を切った。
やっちゃいけない事ではあるけれど、これが一番確実だと思った。
起きたら、また四番隊にいた。
卯ノ花隊長が怒った所を始めて見た。
その後抱き締められたけど、暖かくも冷たくも感じなかった。
屋上から飛んで落ちたら、今度こそ逝けるかも知れない。
昨日そう思って、屋上の縁まで行ってみた。
吹きぬける風が心地良くて、これならいけそうだと思った。
そうしたら、派手な頭の一回生が来た。
慌てて中央へと引き摺り戻されて、タイミングを失った。
馬鹿か、とか、イカれてんのか、とか散々言われた。
でもその間頭にあったのは、なんで逝かせてくれないのだろうという事だけだった。
何故自分だけ、逝かせてくれないのだろう。
彼等はあんなにも簡単に逝ってしまったのに。
逝きたくもないのに、逝ってしまったのに、どうして自分は今もまだ生きているのだろう。
「青鹿……!」
俺がいつも前を見ていると言った。
嘘吐け、俺が前を見ているだって?
お前が真っ直ぐ前をみているから、俺も一緒に前を見ていられたんだ。
「蟹沢ァ…!!」
俺の目が綺麗だと言っていた。
嘘吐け、こんな俺の目が綺麗だって?
お前がとても澄んだ目をしてるから、俺はそれを反射させていただけなんだ。
いつだって一緒にいた。
青鹿とは喧嘩友達のようなもので、蟹沢はいつもそれを仲介していた。
人との関わりを得意としない自分の、唯一の友人達。
あの日の前日、一回生の引率なんて初めてだったから緊張すると笑っていた蟹沢。
先輩としての貫禄を見せ付けてやるんだと、胸を叩いていた青鹿。
それを見ながら、程々にしろよと小さく笑っていた自分。
ちゃんと纏められるのか、ちゃんと済ませる事が出来るのか、
例えば何事か起きた時、ちゃんと後輩を守り通せる事が出来るのか、そんな事を話していた。
落ち着いてやろう、精一杯やろう、なんて言っていた蟹沢が一番緊張していた気がする。
青鹿はすっかり乗り気になっていて、後輩に尊敬されるようにと笑っていた。
自分はと言えば、相変わらず笑って聞いていた。
二人以外から言えば、あまり笑っているようには見えないらしいが。
あの日の朝、三人で頑張ろうと話していた。
蟹沢も青鹿も、あんなに楽しそうに笑っていた。
笑っていた、のに。
……逝った。
…逝ってしまった。
あの日から、耳鳴りが止まない。
「……なんでだよ……」
なんで自分だけ。
なんで彼等が。
何度問い掛けても、誰も答えてはくれない。
「なんで……」
あんなに笑っていたのに。
あんなに。
あんなに。
「なんで一人にするんだよ………!!!」
あんなに一緒に死神になろうって、約束していた筈なのに。
ノロノロと起き上がって、修兵は窓の外を見た。
相変わらず雨音は激しくて、雫は窓を打ち続けている。
どうしてこの雨は、あの日の出来事を洗い流してくれないのだろう。
あの日の出来事を洗い流して、そして元に戻してくれないのだろう。
薄汚い己の存在を、全て流して消してくれないのだろう。
雨が降る度、傷が疼く。
このままでは終わらせないと言われている様だった。
「……畜生……」
布団から這い出て、壁に立てかけている刀に手を伸ばす。
届きそうな距離なのに、届いてくれない。
あの時もそうだった。
もっと早く気付けた筈なのに気付けなくて、彼女を殺してしまった。
もっと早く止められた筈なのに間に合わなくて、彼を殺してしまった。
全ては自分が起こした事。
全ては自分の所為。
誰も守る事が出来ない、非力な自分の所為。
「…畜生………!!」
霊圧を感じなかったのは事実だ。
それでも、そんなものはただの言い訳にもならない。
気付けなかったのではない、気付かなければならなかったのだ。
六回生筆頭として、一回生の引率をしていた。
補佐として二人が付き添ってくれていた。
それでも、自分が気付かなければならなかったのだ。
一回生に被害はなかったけれど、ある三人を危険に曝した。
逃げろと言った指示を無視しての行動ではあったけれど、己にもっと力があれば良かったのだ。
巨大虚の恐怖に取り込まれることもなければ、死に直面させることもなかった。
自分にもっと力があれば。
もっともっと力があれば。
「なんでだ……」
ようやく届く距離になった刀を引っ掴む。
カチャンと高い音を立てた。
躊躇いもなく、抜刀する。
「なんで俺だけ生きてる……」
柄から手を離して、刃を掴む。
思い切り掴んだ為に、当たり前に指が切れた。
「なんで……!」
何度問うた所で、答えが返って来る事はない。
部屋の中には、己以外誰もいない。
聞こえてくるのは、煩い雨音と、止まない耳鳴りだけだ。
「もういいだろ…」
呟いた声は、静かな部屋に反響する。
「もう、キツいんだよ……」
一人でいるのが。
一人でいる事が。
誰に何を言われたって構わない。
囁かれる言葉は全て事実なのだから。
だからキツいのは、それではなくて。
「お前等がいないと、駄目なんだよ…」
気丈に振舞うのも。
いつも通りの仏頂面も。
何もかも、もう駄目になる。
これが逃げているとは思うけれど。
もう限界なんだ。
「もうそっちに、いかせてくれよ………」
切っ先を己の喉に向ける。
そのまま力を入れようとして―――――出来なかった。
何か特別な力に遮られるようにして、腕が動かない。
皮一枚を破っている筈の刀の切っ先は、其処から先へ行こうとしなかった。
敗れた皮膚の合間から流れ落ちた血液が、喉を伝って服を汚す。
「……う……」
意思と反して、腕の力が抜け落ちた。
ガチャンと音がして、刀は床に転がり落ちる。
刃を握っていた手が血塗れになっていた。
それは座り込んだ膝の上にポタポタと落ちて染みを作り、どす黒い色を作っている。
その右手で顔に傷に触れれば、先刻剥がした瘡蓋の場所から、また血が溢れ出している。
喉から流れる血はそのまま胸元に溜まり、白い制服を赤黒く染め上げる。
修平は血塗れの手で制服を鷲掴んだ。
酸素を求める魚のように口を開閉させて、その場に蹲る。
「あぁ…あ、ああああ……」
どうして、逝かせてくれないのだろう。
どうして、彼等の傍に逝かせてくれないのだろう。
……ああ、そうか。
そうか、これは罰なんだ。
彼等を殺した自分への。
死んでしまえば、それで終わりだ。
けれど生きていれば、永遠に続く罰。
ああ、そうか、これはその罰なんだ。
死を望んでは、死ねない。
彼等の元へは行けない。
永遠に生き続けて、そして最期はきっと孤独のままで終わるのだ。
いつ来るかも判らない最期の時を、永遠と同じ時間で待ち続けるのだ。
ああ、そうか。
これは罰なんだ。
「うああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
終わる事のない、これは永遠の罰。
続く
「テメェはいつも前だけ見てるな」
そういう彼の方が、ずっと真っ直ぐ前を見ている。
「綺麗な目よね、檜佐木君」
そういう彼女の方が、ずっと綺麗な目をしている。
なのにどうして、先に逝ってしまったんだろう。
-------------------------------------------------------------------------
雨の日は古傷が痛むと聞いたことがあるが、どうやら本当の事らしい。
ザアザアと雨の音が窓の向こうから聞こえてきて、ズキズキと頭痛が止まない。
聞こえる音の激しさが増す度に、傷みも増していく気がする。
雨の日は、包帯をしない。
治りが遅くなるから止めろと言われたが、鬱陶しいからまた外してしまっていた。
良くない事だと判ってはいるのだが、巻いていると締め付けられる気がして邪魔なのだ。
取っ払ってしまったほうが楽だったから、いつも取り払ってしまっている。
別に治りが遅くなったって構わないし、このまま治らなくたって構わなかった。
どう足掻いても傷痕は残るだろうと言われて、それはそれで良かった。
この傷を消してしまったら、逃げになるような気がしたから。
「っは……」
息苦しさを感じて、たまらず意識して息を吐いた。
それで何があるという訳でもないのだけれど、そうせずにはいられなかった。
いっそこのまま呼吸が止まってしまえば良いのに。
一体何度、そう思った事だろう。
なのに何故か、何をやっても呼吸は止まってくれなかった。
「……来るなってのか……なぁ……」
歪む視界で天井を見上げながら呟いた。
疼く右側に右手を当てて、爪を立てる。
瘡蓋になりかけていたソレが剥がれて、プツリと血が吹き出した。
「青鹿……蟹沢ァ………!!!」
最初は手首を切った。
意外と深くて派手に出血した。
目が覚めたら四番隊にいた。
虎鉄勇音副隊長にしこたま叱られた。
けれど、なんと言われたか覚えていない。
次は水を張った風呂の中に顔を突っ込んだ。
最初は息苦しかったけど、段々ふわふわして、そのまま意識が飛んだ。
なんだか気持ち悪くなって目が覚めた。
水の中に顔を突っ込んだままで息が出来なかった。
無我夢中で顔を上げたら、傷口が開いていた。
その次は階段から落ちた。
これはわざとじゃなかったけど、頭を打った。
目を開けてみたのは、霊術院の保健室。
養護教諭からやっぱりしこたま叱られた。
でも眠かったから、話の途中でまた眠った。
それから斬魄刀で喉を切った。
やっちゃいけない事ではあるけれど、これが一番確実だと思った。
起きたら、また四番隊にいた。
卯ノ花隊長が怒った所を始めて見た。
その後抱き締められたけど、暖かくも冷たくも感じなかった。
屋上から飛んで落ちたら、今度こそ逝けるかも知れない。
昨日そう思って、屋上の縁まで行ってみた。
吹きぬける風が心地良くて、これならいけそうだと思った。
そうしたら、派手な頭の一回生が来た。
慌てて中央へと引き摺り戻されて、タイミングを失った。
馬鹿か、とか、イカれてんのか、とか散々言われた。
でもその間頭にあったのは、なんで逝かせてくれないのだろうという事だけだった。
何故自分だけ、逝かせてくれないのだろう。
彼等はあんなにも簡単に逝ってしまったのに。
逝きたくもないのに、逝ってしまったのに、どうして自分は今もまだ生きているのだろう。
「青鹿……!」
俺がいつも前を見ていると言った。
嘘吐け、俺が前を見ているだって?
お前が真っ直ぐ前をみているから、俺も一緒に前を見ていられたんだ。
「蟹沢ァ…!!」
俺の目が綺麗だと言っていた。
嘘吐け、こんな俺の目が綺麗だって?
お前がとても澄んだ目をしてるから、俺はそれを反射させていただけなんだ。
いつだって一緒にいた。
青鹿とは喧嘩友達のようなもので、蟹沢はいつもそれを仲介していた。
人との関わりを得意としない自分の、唯一の友人達。
あの日の前日、一回生の引率なんて初めてだったから緊張すると笑っていた蟹沢。
先輩としての貫禄を見せ付けてやるんだと、胸を叩いていた青鹿。
それを見ながら、程々にしろよと小さく笑っていた自分。
ちゃんと纏められるのか、ちゃんと済ませる事が出来るのか、
例えば何事か起きた時、ちゃんと後輩を守り通せる事が出来るのか、そんな事を話していた。
落ち着いてやろう、精一杯やろう、なんて言っていた蟹沢が一番緊張していた気がする。
青鹿はすっかり乗り気になっていて、後輩に尊敬されるようにと笑っていた。
自分はと言えば、相変わらず笑って聞いていた。
二人以外から言えば、あまり笑っているようには見えないらしいが。
あの日の朝、三人で頑張ろうと話していた。
蟹沢も青鹿も、あんなに楽しそうに笑っていた。
笑っていた、のに。
……逝った。
…逝ってしまった。
あの日から、耳鳴りが止まない。
「……なんでだよ……」
なんで自分だけ。
なんで彼等が。
何度問い掛けても、誰も答えてはくれない。
「なんで……」
あんなに笑っていたのに。
あんなに。
あんなに。
「なんで一人にするんだよ………!!!」
あんなに一緒に死神になろうって、約束していた筈なのに。
ノロノロと起き上がって、修兵は窓の外を見た。
相変わらず雨音は激しくて、雫は窓を打ち続けている。
どうしてこの雨は、あの日の出来事を洗い流してくれないのだろう。
あの日の出来事を洗い流して、そして元に戻してくれないのだろう。
薄汚い己の存在を、全て流して消してくれないのだろう。
雨が降る度、傷が疼く。
このままでは終わらせないと言われている様だった。
「……畜生……」
布団から這い出て、壁に立てかけている刀に手を伸ばす。
届きそうな距離なのに、届いてくれない。
あの時もそうだった。
もっと早く気付けた筈なのに気付けなくて、彼女を殺してしまった。
もっと早く止められた筈なのに間に合わなくて、彼を殺してしまった。
全ては自分が起こした事。
全ては自分の所為。
誰も守る事が出来ない、非力な自分の所為。
「…畜生………!!」
霊圧を感じなかったのは事実だ。
それでも、そんなものはただの言い訳にもならない。
気付けなかったのではない、気付かなければならなかったのだ。
六回生筆頭として、一回生の引率をしていた。
補佐として二人が付き添ってくれていた。
それでも、自分が気付かなければならなかったのだ。
一回生に被害はなかったけれど、ある三人を危険に曝した。
逃げろと言った指示を無視しての行動ではあったけれど、己にもっと力があれば良かったのだ。
巨大虚の恐怖に取り込まれることもなければ、死に直面させることもなかった。
自分にもっと力があれば。
もっともっと力があれば。
「なんでだ……」
ようやく届く距離になった刀を引っ掴む。
カチャンと高い音を立てた。
躊躇いもなく、抜刀する。
「なんで俺だけ生きてる……」
柄から手を離して、刃を掴む。
思い切り掴んだ為に、当たり前に指が切れた。
「なんで……!」
何度問うた所で、答えが返って来る事はない。
部屋の中には、己以外誰もいない。
聞こえてくるのは、煩い雨音と、止まない耳鳴りだけだ。
「もういいだろ…」
呟いた声は、静かな部屋に反響する。
「もう、キツいんだよ……」
一人でいるのが。
一人でいる事が。
誰に何を言われたって構わない。
囁かれる言葉は全て事実なのだから。
だからキツいのは、それではなくて。
「お前等がいないと、駄目なんだよ…」
気丈に振舞うのも。
いつも通りの仏頂面も。
何もかも、もう駄目になる。
これが逃げているとは思うけれど。
もう限界なんだ。
「もうそっちに、いかせてくれよ………」
切っ先を己の喉に向ける。
そのまま力を入れようとして―――――出来なかった。
何か特別な力に遮られるようにして、腕が動かない。
皮一枚を破っている筈の刀の切っ先は、其処から先へ行こうとしなかった。
敗れた皮膚の合間から流れ落ちた血液が、喉を伝って服を汚す。
「……う……」
意思と反して、腕の力が抜け落ちた。
ガチャンと音がして、刀は床に転がり落ちる。
刃を握っていた手が血塗れになっていた。
それは座り込んだ膝の上にポタポタと落ちて染みを作り、どす黒い色を作っている。
その右手で顔に傷に触れれば、先刻剥がした瘡蓋の場所から、また血が溢れ出している。
喉から流れる血はそのまま胸元に溜まり、白い制服を赤黒く染め上げる。
修平は血塗れの手で制服を鷲掴んだ。
酸素を求める魚のように口を開閉させて、その場に蹲る。
「あぁ…あ、ああああ……」
どうして、逝かせてくれないのだろう。
どうして、彼等の傍に逝かせてくれないのだろう。
……ああ、そうか。
そうか、これは罰なんだ。
彼等を殺した自分への。
死んでしまえば、それで終わりだ。
けれど生きていれば、永遠に続く罰。
ああ、そうか、これはその罰なんだ。
死を望んでは、死ねない。
彼等の元へは行けない。
永遠に生き続けて、そして最期はきっと孤独のままで終わるのだ。
いつ来るかも判らない最期の時を、永遠と同じ時間で待ち続けるのだ。
ああ、そうか。
これは罰なんだ。
「うああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
終わる事のない、これは永遠の罰。
続く
PR