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羽をもがれた蝶々は、
地を這うのみの蝶々は、
ただ終焉を待つだけの、誰も知らない死待ち蝶。
目指していた未来への道標が、消えてなくなった。
それは、あまりにも唐突に。
泣く暇もなく。
怒る事も赦されず。
まるで子供が蝶の羽を捥ぐように、気付けば跳ぶ術を失った。
其処には仕方のない事情もあり、赦されない筈の現実もあり。
斬り捨てられた事実だけが、ただただ冷酷に突き付けられる。
せめて子供は死なせはしまい。
せめて、未来に繋がる希望は摘ませまい。
摘み取る羽さえ揃わぬ子供を、冷たい土の上で、寒空の下に眠らせはしない。
だから、見付からぬように願って、葉の影にひっそり隠して、置いて行く。
未来が見えない。
未来に跳ぶ為の羽がない。
地の上、近くやって来るのは無念と言う名の終焉。
春を待てずに、終焉を待つだけの、我等は誰も知らない死待ち蝶。
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また崩壊時……!
つ、次はあったかい話を考えます……(土下座)
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