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――――――繋ぎ止めたい、ずっと
【STATUS : Enchanting 6】
京一が龍麻の家に泊まるようになって、五日。
もともと細かいことを気にしない京一は、その生活にも早々と馴染んでいた。
龍麻と寝起きし、龍麻の作る簡素な朝食を食べて、平日は登校、休日は二人で適当にブラブラしたり。
登校から放課後までの時間を共に過ごす事は今までも多かったが、此処数日はそれの比ではない。
朝から晩までずっと一緒、それこそ寝ている間も一緒にいるのである。
もともと仲の良かった二人がそんな事になると、邪推する者達も出て来て――――――
「で、何処まで進んじゃってるの!?」
真っ先にそれを、真正面切って問うて来たのは、新聞部部長・遠野杏子であった。
放課後の夕陽差し込む教室で、投げかけられた質問に、京一はしばしフリーズ。
胡乱な目で遠野を見て、それから隣に座っている龍麻へと目を向ける。
コイツは何を言ってんだ――――、と。
龍麻の方は、遠野がどういう返事を期待しているかはともかく、質問の意味は瞬時に理解した。
そして、本当に進んじゃうならいいんだけどなぁ、と思いつつ、
「遠野さん、楽しそうだね」
「そりゃもう! 学校中でも噂なのよッ!」
「だから、何がだよ……」
空きっ腹の腹を慰めるように撫でつつ、京一が呟く。
今日も授業が終わった後はラーメン屋に直行する予定だったのだ。
それを遠野に呼び止められ、聞きたいことがあるからと他生徒が全員いなくなるまで待たされた。
京一の胃袋の空き具合は既に限界を通り越している。
面倒なことはさっさと済ませて、ラーメンが喰いたい、というのが京一の隠されることなき本音である。
遠野は京一の言葉に、キラリと眼鏡を光らせる。
陽光を反射させて、レンズの向こうの見えない目が、どんな色をしているのか、京一には判らない。
龍麻はやっぱり、楽しそうだなぁ、と思って見ていた。
バン、と盛大な音と共に、京一の机に数枚の写真。
それは、遠野が取り出したものであり、間違いなく彼女自身が撮影したものだろう。
龍麻と京一、揃って覗き込んだその写真には、見紛う事無く自分達が写り込んでいた。
「……お前、いつの間に……」
全然気付かなかった、と言う京一に、龍麻も頷く。
そう言えば、吾妻橋達と乱闘していた時には、地面の中に埋もれていたのだ。
お互いに気配には敏感な方だと言うのに、遠野のジャーナリズム根性には全く頭が下がる。
「あ、これ昨日の朝の奴だ」
「いい角度で撮れてるでしょ」
「最近のデジカメって凄いんだねぇ」
「そうなのよ。デジタルズームでも、画質落ちないの!」
「つーかコレ全部隠し撮りじゃねえか。一歩間違えば犯罪だぞ…」
今更言うだけ無駄だろうとも判っているのだろう、京一の言葉は覇気がない。
全く気付かなかった、自分達の日常風景の撮影写真。
カメラの性能さ云々よりも、やはり遠野自身の情熱にかかるものが大きいだろう。
角度もタイミングもばっちりで、龍麻は暢気にそれを褒めている。
見せられた写真は六枚程度のものだったが、探れば確実に、まだまだ湧いてくるのだろう。
別に見たくもないので、京一は目の前のそれらだけにざっと目を通して、遠野に視線を移す。
「で? コレがなんだってんだ。あと噂ってなんだよ」
「知らないの? ……まぁ、本人に知られたら、何されるか判んないし、無理もないか」
「………ットにどういう噂だ、そりゃあ……」
龍麻の家に泊まるようになってから、京一の生活は平穏無事である。
昼間は学校に行って、授業をサボって、それが終われば街に出て、夜になれば鬼と戦う。
それらが終わると龍麻の家に行って、遅い夕飯を食べて、風呂に入って寝る。
多少世間一般の日常生活とズレはあっても、京一にとっては普通の日常生活だった。
――――ほんの数日前の災難を思えば、尚更。
そんな中で今度は一体何事だ、と京一は顔を顰める。
ギリギリとあからさまに不機嫌になっていく京一に、龍麻が手を伸ばし、頭を撫でる。
此処数日の間で、龍麻のこの行動にも慣れてしまった。
何度振り払ったところでまた撫でようとするから、好きにさせる事にしたのである。
遠野は眼鏡のズレを指先で直し、またキラリ、眼鏡を光らせる。
ニヤリと笑う口元に、京一は数日振りの嫌な予感。
「アンタ達が出来ちゃってるんじゃないかって!!」
「――――――はぁあ!!??」
高らかに宣言された“噂”に、京一が素っ頓狂な声を上げる。
無理もない。
「なんだそりゃ!? おいアン子、どっからどう見りゃそんな噂が出て来るんだよ!?」
「だって毎日毎日、朝から晩まで一緒なんでしょ。怪しむわよ、それじゃ」
「オレが女だとか、龍麻が女だったりすりゃ、そんな話も出てくるだろうけどな。野郎同士でなんでそうなる!」
噛み付く勢いで猛反論する京一に、相変わらず遠野の度胸は据わっていた。
デジカメを取り出し、保存されている画像を操作しながら、“噂”の内容を思い出し、話す。
「京一と緋勇君って、緋勇君が転校して来た時からずっと一緒でしょ。授業サボるのもケンカするのも、買い食いするのも。だから、前からそういう噂はあったのよ。、随分下火になってたけどね。
でも京一って変な人達によく好かれるけど、女子更衣室覗いたりとか普通にするし、緋勇君は誰とでも仲良いし。一緒にいる時間は長いけど、美里ちゃんや桜井ちゃんだっているのに、男に走る訳ないよねーっていうのに行き着いてたんだけど……
此処数日、京一が緋勇君の家に泊まるようになって、それからあのクラブにも舎弟のトコにも行ってないって聞いてね。調べてみたら、他の所にも最近京一はちっとも顔出してないって言うし。それってつまり、緋勇君の所にしか泊まってないんでしょ。朝晩一緒で、学校でも一緒で、放課後も一緒で……
―――――――それで、噂が再燃したのよ」
―――― 一気にまくし立てられた“噂”の内容。
ご丁寧に前後関係まで語られて、龍麻と京一はぽかんとしてそれを聞いていた。
「で、真相は?」
確実にこれを記事にする気満々である。
キラキラと輝く遠野の瞳に、京一はがっくりと机に突っ伏した。
「何処の暇人だよ、そんな噂信じる奴……」
「信じる信じないは別にしても、もう学校中で有名な話よ」
「…………最悪だ……」
頭を抱えた京一に、龍麻は椅子ごと近付いて、頭を撫でる。
「僕は別にいいけどな」
「は!? 何言ってんだよ、龍麻!」
「え、どういう事どういう事ッ!?」
龍麻の発言に、冗談じゃないと京一が勢いよく顔を上げた。
遠野が更に目を輝かせ、カメラを構えて龍麻に詰め寄る。
ガタリと京一が立ち上がり、龍麻の襟首を掴む。
「お前な、意味判ってるか!? オレと、お前が、デキてるってんだぞ!?」
「判ってるよ。うん、でも僕はいいよ。京一となら」
「ちょっと待て! アン子がいるのに妙な事言うな、お前も録音すんなッ!!」
「いいじゃない、これでいつ一緒にいても変じゃないだろ?」
「えーッ! これって、これって、超々スクープぅ! あ、でも“ミステリアス”のイメージが…! あ〜ん、どうしよう〜!」
「止めろっつってんだよ! 龍麻! お前も煽るんじゃねぇッ!!」
相棒のとんでもない発言と、ジャーナリスト志望の友人と。
味方のいない状況に、京一は頭痛を覚えつつ、此処で黙ったら負けだと自分を発奮させる。
「アン子! その録音した奴は今直ぐ消去しろ! ついでに写真も全部捨てろッ!」
「あ、捨てるぐらいなら僕に頂戴。勿体無いし」
「貰うな! いらねぇだろ、あんな写真!」
「京一が写ってるなら、全部貰うよ」
「その手の発言を止めろって言ってんだろぉぉおお!!」
がくがくと揺さぶられつつも、龍麻はいつもと変わらぬ笑顔。
会話の内容は、全て遠野のデジタルカメラに録音という形で収容されている。
並びに、うっかりすれば痴話ゲンカに見えてしまいそうな風景も。
ちゃっかり記録している遠野だが、まさかこんな事になるとは、本音、思っても見なかった。
噂に対して真相を追究しようなんて、確かに余りに広まった噂についてジャーナリズム精神が疼いたのは否定しないが、龍麻とも京一とも付き合いの深い仲、彼等が理屈なし掛け値なしに信頼しあう“相棒”であるとは重々判っていた。
かと言って同性愛疑惑なんて、モラルに厳しい国日本の健全な高校生男子、ある訳ないと思ったのだ。
京一は様々な人間に好かれてはいるが、根っからの女好きである。
龍麻は一向に色の話を聞かないけれど、男が好きだなんて節は片鱗も見えない。
第一、二人とも顔はいいのだ、素行不良の問題児と言えど、女に不自由する事はないだろう。
それで幾ら身近にいる気の置けない友人相手だとしても、男に走るなんて考えられない。
京一が龍麻の家に寝泊りしているのも、“相棒”同士の気安さからだと言える。
京一が家に帰らず、歌舞伎町の知り合いの所をあちこち巡っているのは、以前聞いた。
だから、遠野は噂の再燃とその要因を知っても、なんだそんな事か、と思ったものだ。
ただちょっと、新聞のネタになるぐらいであればと―――――それだけだ。
一面を大々的に飾るとまでは言わない、噂の真相はこんなものでした、というだけの。
実際、京一からは予想通りの反応だった。
だから龍麻からも、いつもの笑みで「そんなのただの噂だよ」と言われるだろうと思っていた。
それにちょっと残念そうな顔をして見せて、それで終わりだと。
思って、いたのだけれど。
(………コレ……あたしの所為かしら……?)
いつもの笑顔と、完全に激昂した顔で、噛み合わない会話をしている友人二人を眺め、思う。
「龍麻、テンパっての発言なら、今直ぐ忘れてやる。だから妙な発言はもう止めろ」
「別にテンパってはないよ。至って普通」
「お前の今の発言の何処が普通なんだよ!!」
「京一の方こそ落ち着きなって」
「これが落ち着けるか! 畜生、なんでこんな事ばっかり……!!」
がっくりと頭を落とし、苦悩するように椅子に座り込む京一。
抱えた頭を龍麻に撫でられて、余計に沈み込んでしまった。
それを見ながら、龍麻はぼんやりと胸中で呟く。
(―――――そんなに嫌かなぁ……)
僕と噂になるの。
目の前の親友がそれを聞けば、当たり前だろうと即返答があっただろう。
僕はこんなに嬉しいのに――――と言ったら、また先ほどのように「そういう事を言うな」と言われるのだ。
全て龍麻の本音なのだが、京一には一向に伝わらない。
でも噂とは言え、好きな相手とそんな風に見られる事に、嫌な感情は湧かなくて。
「京一」
「………ンだよ」
ふざけた事言い出したらブッ飛ばすぞ、と。
見るからに凶暴な顔で睨む京一に、龍麻は視線の高さを合わせ、
「いいじゃん、どうせ噂なんだからさ」
「……あのなァ……」
「本当のことは僕達が判っていれば十分だし」
「………まァ、そうだけどよ…」
野郎とってのがなァ……と呟く京一。
京一にとって、この噂の一番の着眼点は其処なのだ。
“誰と”ではなく、“男と”という部分。
がしがし頭を掻いて、京一は自分を見つめる龍麻を見返す。
いつもと変わらぬ笑顔を浮かべている龍麻に、自分の反応の方が過剰なのではないかと思えてくる。
龍麻の言う通り、所詮、噂はただの噂。
人の口に戸は立てられないから、あれこれ鰭をつけて出回るけれど、いつかは沈静化するもの。
遠野も言ったように、以前にも噂はあり、次第に落ち着いて聞かなくなっていたというから、今回も時間の問題だろう。
こういうものは当事者達が慌てて見せたりすると、余計に煽ってしまうものなのだ。
第一、これ以上平穏な生活を脅かされるのは御免だ。
「ちっ………」
言い出した最初の人間を思う様ブッ飛ばしたい。
が、もう今となっては出所なんて判然としないだろう。
判り易く舌打ちして、京一は立ち上がる。
「アン子、そーいう訳だからな。新聞にするなら、噂はただの噂って書けよ。それ以外の事実なんてねェんだからな」
それだけ言って、京一は教室を後にした。
昨日と何も変わらぬ帰宅路なのに、無性に疲れた気がする京一だ。
数日前にも似たような倦怠感に見舞われたのを思い出し、げんなりと顔を手のひらで覆う。
やっぱり疫病神か何かに取り憑かれているのだ。
織部の神社にでも言って祓って貰うか……バカバカしい話のような気もするけれど。
そうでも思わなければ、正直やってられない。
少し後ろをついて歩く龍麻は、至っていつも通り。
遠野に聞かされた噂の内容も、まるで気にしていない。
その方がこの場合は良いのだろう。
どんなに不満のない学校生活でも、誰もがささやかでもいい、刺激を求めているのだ。
下らない噂は幾らでも出回るもので、特にこんな噂なら誰もが面白半分に飛びつく。
下手に騒ぐのは相手を煽るだけだから、龍麻のように大人の対応をするのが一番だ。
けれども、数日前の出来事と相俟って、京一はダブルパンチを食らった気分だ。
(なんだって野郎とばっかり………)
葵や小薪というなら、まだ判る。
三年生になってからよくつるむようになったし。
それなのに、どうしてよりによって龍麻なのか。
中学の頃から付き合いのある醍醐とだってそんな噂はなかったのに―――いや、あっても嫌だが。
この五日間、龍麻の家に寝泊りした。
龍麻もそうして良いと言ったし、京一も面倒が省けて助かるしと、甘受して。
その前にも何度か泊まった事はあったけれど、こんな事にはならなかった。
連泊した所為か? と原因を探し、だったら今日は行かない方がいいか、と思った時。
「京一」
呼ぶ声がして歩調を落とすと、龍麻が隣に並んだ。
「京一、今日も泊まってくよね」
それは、この数日間、帰宅路に着くと投げかけられる問いだった。
昨日も一昨日も、それには直ぐに頷いた。
けれども、今日は。
「あー……っと……」
親友の好意を無碍にする気にもなれず、かと言って中々頷く気にもなれず。
返事を濁らせた京一に、龍麻の表情が曇る。
「ダメなの?」
「いや、ダメっつーか……あんな噂があるとなァ…」
泊まればまた噂を煽ってしまうかも、と言う考えが京一を迷わせる。
行く宛ならばない訳ではないけれど――――目の前の、残念そうな顔をを放っておく事も出来ない。
こんなに自分は優柔不断だったかと頭を掻いて、息を吐く。
「噂があるなら尚の事、うちに泊まった方がいいと思うよ」
「…どういう理屈でそんな結論に行き着くんだよ」
「うーん…ほら、逆にって奴。ああいう噂って、本当だったら、気にして別々に行動するようになりそうだし。だから、逆に」
「……なんでもないなら、そのまま泊まってればいいって?」
親友が親友を自宅に招き入れる事に、なんの不自然があろうか。
宿無し状態の親友を泊まらせることに、なんの不思議があろうか。
勘繰られても何もないんだと。
いっそ堂々としていれば良いんだと言い切る龍麻に、それもそうか……と京一も思えて来た。
それに、寂しそうな“相棒”を一人家に帰らせるのも、なんだか。
「しゃーねェな。んじゃ、帰るか! 晩飯はお前のオゴリだぜ」
「うん」
嬉しそうに笑って頷く龍麻に、京一も笑った。
間もなく、更なる災難が降りかかるとも知らず。
次
八→京←龍と言いつつ、すっかり八剣の出番が……(汗)
次は出ます、次はちゃんと出ますから! ホント!
崩壊した織部神社の鳥居の傍で、龍山と道心に詰め寄る雨紋と京一。
意外とこの二人のセット多いな……
噛み付く勢いの雨紋に対して、あくまで淡々とした表情の京一。
やっぱり髪が下りてから落ち着いたなぁ。
そしてひっそりと雨紋と京一の身長差に萌えてる自分がいます(身長差大好き(爆))…
東京のあちこちでは、レスキュー隊やボランティア活動をしている人達の姿が。
ごっくんクラブの人達は逞しいですね。でもって吾妻橋達はすっかり小間使い(笑)。
こいつら、“墨田の四天王”ってそれなりに実力あったんじゃないのか……?
京一のお陰ですっかりパシリが板についたのかねぇ、いいんでない♪
でもってやっぱり吾妻橋以外の四天王の名前が判らないι
アンジー兄さん無事で安心。
アンジー兄さんとキャメロン兄さんは凄いっスね…ι
この人達に抱き締められたら、背骨折られんじゃないのか。
アニメの京一って線細い感じがするから(鍛えちゃいると思うけど)、若干心配です。
「…バケモンだ」の一言には納得。でもそんな兄さん達が私は好きです。
「こんな時だからこそ、灯りが必要」「暖かい場所を提供したいだけよ」という言葉に、感動する吾妻橋。
でもお金取ると言われてショック。いや、本当に逞しい方々です……
真神学園は避難所として、子供達が元気に駆け回ってます。
やっぱり大人より子供の方が逞しいのかも。
無知、純粋ゆえの未来への希望ですね。
アン子は教室で卒業祭の準備。アニメでもゲームでも、アン子はこういうのをてきぱき指示してるイメージがあります。
新聞部であちこち駆けずり回って、顔広そうだし。融通利かせてもらえそう。
アフロのクラスメイトが久しぶりに登場で個人的に嬉しいです(コイツの名前が気になるッ)。
屋上では小蒔が物干し。
今までの険が抜けて、なんだか落ち着いた感じする。
家族、無事で良かったね。
家庭科室では醍醐が女子生徒ばかりの中に混じって料理。
此処まで都市が壊滅状況にあって、ガス復旧というのは本当に幸いだろうなぁ……
まだもうちょっと寒い時期だろうし。
目元の亀裂なんだろうと思ってたら、四神の力の反動だったんだ…
校庭の桜の下にいる葵。
……えええええ眼帯ー!?
見た瞬間はちょっと驚きましたが、菩薩眼の力も反動大きそうだしな…
回想シーンに入って柳生との最後の闘い。
もう他人が近寄れるような範疇じゃなかったのか……
京一の「龍麻ァ――――!!」に私は悶え死ねます。
マジで。
拳のぶつかり合いは龍麻の勝利。
黄龍の力と柳生の呪縛から解放された龍治を、「京一ィィ――――ッ!!」と京一へと放り投げる龍麻。
いやいやいや…! 迷わず京一かい! やっぱり信頼するのは京一なのね!
龍治を抱き止め、落下する京一を皆で受け止めます。
京一、姫!!
でも京一は龍麻しか見てないようで、「龍麻ッ!」と顔を上げる。
此処の顔が泣きそうに見えるのは、腐ったフィルターがかかってる所為なのか……ι
2ndOPのラストシーンはコレなんですね。
闇に消えていく瞬間の龍麻、寂しそうな、申し訳なさそうな顔です。
自分がこうすることは薄々感じていたのか?
ごめんもさよならも、ありがとうも言わないままのお別れになったんだなぁ。
京一にもなんにも言わず終いで……
あの瞬間、京一の顔を見てたんだと私は信じています(結局龍京)。
時間は戻って、葵のところに小蒔がやって来ます。
女の子二人だけの会話のシーンって、結構少なかったんじゃないか…?
小蒔は《拳武編》から醍醐の傍にずっとついてたし、アン子も一緒にいる事増えたし。
葵と小蒔の2ショットは久しぶり?
小蒔、アン子の家族と同じく、京一の家族も無事だったらしい。
……父ちゃん死んでるから、いるのは母親は間違いないとして……
漫画では姉貴がいる設定だったけど(サイトでもそんな勢いで書いてるけど)、実際どうなんだろう。
京一のバックボーン…アニメもゲームも描かれないままだ……もういいよ、捏造するから!(コラ)
葵の両親も「日本に戻って来て」…って、普段何処で何してる人達なんですか…!
金持ちの家ってよく判らんなぁ…
「卒業祭、楽しみね」の葵の台詞に、ちょっと不思議そうな顔の小蒔。
きょとん顔の小蒔は可愛いので好きです。でもすぐにノって「頑張らなきゃ」。
激戦から混乱から、少しずつ落ち着いてきた学園に、お別れが近付いてきて、名残惜しくなってる小蒔。
この辺の会話、女の子同士って感じがします。
京一は振り返らずに突っ走って行きそう……
小蒔の「本当に終わったのかなぁ…」っていうのは、漠然とした不安から?
誰かに気休めでもいいから、何か言って欲しかったのか。
桜ヶ丘中央病院も無事だった様子。
怪我人を励ます舞子と、診療する岩山先生。
外で怪我人を探す嵯峨野は、嘗て自分を苛めていた人達を見つける。
ちょっと驚いた顔してるのは、いたのがこの人達だからか、苦しむ様子に重症だと思ったからか……。
あれだけの事されたんだし、放っておくとかしても無理ない気もするけど、すぐに診断。
自分では無理なので、岩山先生の所に運ぶことに。
「ありがとう」と繰り返すのが耳に残るなぁ。
治ったら、「ごめん」かな? 今度はちゃんとやり直せるといいね。
如月は龍脈の乱れを鎮めた後、自分の骨董品店へ。
如月家としての使命を全うできず(菩薩眼の事かな)、今尚、言いつけに背こうとする如月。
“如月翡翠”として、護りたいものがある。
一幕で葵を殺していたら、こうはならなかっただろうな。
京一のお陰vv(またフィルターが)
アランはホームレスの人達の所へ身を置くことに。
ミソスープ……具はなんですか…ちょっと怖いが、食べてみたい……?
四神としての力の反動の影響は、アランにも巣食っています。
…如月は結構ケロッとしてましたけど…?
コニーは逞しくラーメン屋を再会。ボランティアですね。
コニー、マリィの事「お嬢」って呼んでたのか……
マリィは目が見えなくなってたのか? 他の四神に比べてダメージ大きい……。
ジルが無理矢理力を引き出したのもあるだろうし、一番よく力を使ってたのはマリィだし……
躯も小さいから、負担が大きかったのかな。
マリィは龍麻と幸せになってほしかったのに!
でもって京一と龍麻の取り合いして欲しかったのにぃいぃ(泣)!!
せめて幸せな夢を見続けて欲しいです……
小蒔はあちこち回って、卒業祭に出席できる人の確認をしているようです。
醍醐の父親は、まだ見付からず。
心配そうな小蒔に「俺なら大丈夫」と醍醐。
次の避難所で働かせてもらうつもりの小蒔に、醍醐も一緒に行く事に。
「うん、おいで!」の小蒔が嬉しそうで可愛い。
醍醐もようやく、「料理人になりたい」という自分の夢を小蒔に言えましたね。
醍醐と小蒔はやっぱお似合いだ。
四ツ木と御厨は、崩壊した東京の中で二人ぼんやり。
「もういいって、兄貴は言ってた……」って、菩薩眼覚醒の時のかな。
兄を失って苦しむ弟に、傍で見ていた兄もやっぱり苦しかったのかなぁ……
御厨も、それを中々止める事が出来なくて……
復讐したい気持ちはきっとまだ消えないだろうけど、もうあんな無茶はしてくれるなよ、頼むから…
アン子、闘いの前に撮った写真を消すか消すまいかで悩みまくる。
想いを伝えるつもりはないみたいだけに、残しておきたいだろうなー、コレ。
可愛いなぁ。
やっぱり京アンはプラトニックでお願いします。
寧ろ兄妹で。
犬神先生、ウサギ達のお墓を作ってます。
マリア先生、無事で良かった。
生徒達の事を時に憎たらしいと思いながらも、やっぱり可愛いと思ってくれて嬉しかった。
騙し続けて、死んでしまった生徒達には、もう謝る事も出来ないけど、許されるのなら一緒にいたい。
…良かった、ゲームでは死んじゃったから……(手を掴んだら普通助かるだろうよォォォ!!)
犬神先生は、これからも見守り続けていく。
約束っていうのは、やっぱり時諏佐としたんだなぁ。
…ゲームで外法やってないとよく判らんのではι
マリアを呼ぶ生徒達、卒業祭についての打ち合わせ。
「生徒達が呼んでますよ、……先生」って言う犬神先生、男前ー!
桜ヶ丘中央病院で、昔の岩山先生と犬神先生の写真を見ている舞子。
押しが強そうですね、若い岩山先生……
犬神先生と腕組んで写真撮るぐらいだから、それぐらいの押しは必要かι
落ち着いてくると、復興に尽力する人もいれば、見えない未来に絶望する人も増えてくる。
そんな不安を、話をする事で取り除けるなら、休んでなんかいられない舞子。
岩山先生も、患者さんが一人でもいる限り、休まない。
医者の鑑。
嵯峨野と舞子は、今の距離が丁度いいんじゃないかなーとか思ったり。
いい雰囲気だなぁと思った途端、岩山先生のご登場で(笑)。
先生からして、嵯峨野は「1/4人前のタダ飯食らい」らしい……。
前回の事考えたら、ちょっとは見直されたのか??(どうだろー(笑))
拳武館の面々、館長「今度こそ最後だ」って、これで解散…?
雨紋に惚れちゃった子、羅刹って言うのか。
壬生は女心はよく判らんらしい(笑)。
「恋する乙女は美しい、ってね」という八剣に、壬生がキョトン顔。…ちょっと龍麻と似てる?
壬生はお母さんの事しか考えてなかったぽいしなー。アニメの壬生は恋愛経験なさそうだ。
「初心」と言われるわ、笑われるわ。
龍麻の事を聞かれて、目を逸らす館長。
…それどういう意味!?
雨紋と羅刹。
東京が壊滅しなかったら、やっぱ二人でバンドしてたのか……?
亮一、焼餅しそうだ……
雨紋も龍麻を探しに行ったのか? 羅刹は待つつもりみたい。
「そのうち帰って来れるだろ」に笑う羅刹、いい女だな。
織部姉妹、龍山、道心。
………此処は何処??
龍山は織部姉妹を《宿星》の下、使命を全うする為に育てたことに罪悪感があったらしい。
「呪った事だろう…」という言葉に、織部姉妹の「よしてください」「ンな事考えたことねーよ」がイイですね。
「恋の一つもしたいであろう」という龍山に、笑う二人と道心が可愛い。
道心も可愛いよ、ココ。顔覗き込んでる辺りが!
そんでもって雛乃が恋した人って誰だ!? 如月か…!? フラグ立ちそうなのは如月くらいでは……
ラジオで結構な目に合わせてる気がしますが(笑)。
青空の下、建てられた墓の前に立つ葵。
OPにあったシーンですね。
此処、葵が龍麻の居場所を薄らと感じたんだと思ったんだけど、違うのかな…?
黄龍覚醒した龍麻、異界で柳生との闘いは続いているようです。
白髪金瞳に瞳孔開いてる…! キュン……(ときめいた!)!!
桜の下の京一。
「足手まといか……判っちゃいるが―――」
行くつもりなんですね! 龍麻の所へ!
じっとしてらんないんだよね!
今までだって、いなくなったら誰より何より探し出して、最初に見つけたもんね!
今回だって自分がいかなきゃ!
「龍麻の居場所が判った」
――――毎回思うが、どうやって!?
やっぱりなんか特別な何かがあるのかな。
でも東京都内だけじゃなく、中国まで離れても判るものなのか。
凄い愛だ…
京一の「俺が行く」がドツボです! 迷いもなく、躊躇いもなく、「俺が龍麻を見つけて来る」!!
一緒に行くという葵に駄目だという京一。
葵はもう闘う力を持ってなかったんですね。
菩薩眼の力も失われたのかな?
だとしたら、最初の頃の時より尚更、連れては行けない。
でも言えば傷付くだろうから、誰もそれを言わないようにしてたんだな…。
それは優しさでもあるけど、葵にとっては残酷な優しさだったんだな。
闘う力はない。
護りたくても護れない。
でも圧し掛かってくるものがある。
でも引っぱたくとは思わんかったー!
オイオイ、以外と手ェ早いな…! 前に小蒔もビンタしただろう(しかも往復で)…!
そして京一は自分を守ってくれるものだと……け、決定事項だったの…? タダでは転ばないな、菩薩眼……
泣きじゃくる葵に、「じゃあ……もうやめな」という京一。
《拳武編》にもあった、京一の優しい声。
いい声だー、川鍋さーん!
誰かを守らなきゃと自分を追い詰めることはないし、
助けて欲しかったら助けてと叫べばいいし、誰もそれを責めることはない。
背負ってた重いものは、下ろしてもいいんだって事ですか。
「そうだよな、もうういいよな。お前、頑張ったもんな……」
「もう……十分だ」
此処のアニキ、男前……!
でもってやっぱり、小蒔→京一で葵→京一なのか? モテモテだな、アニメの京一。
でも京一は龍麻しか追っかけないのね!
そして京一は、太刀袋を預けて出発。
でも京一、あれを置いてくなんて有り得ないんだよな……。
預けるってことは返して貰いに帰って来るんだろうけど、反面、戻らない覚悟なのかな……。
「またな!」って言ったけど、何処まで本気なんだろう。
如月と京一が合流。
「足引っ張んなよ、ムッツリ野郎」
「そっちこそ……単細胞」
おおおおお、如京――――!!
今まで特に触れてませんでしたが、勿論如京も好きですよー!!
見送るのは、犬神先生。
咲いては散るを繰り返す、人間の歴史と校庭の桜を見続けてきた犬神。
「散るなよ、お前たちは」にじ〜んと来てる視聴者が此処に一人。
生き延びた龍治は、最後まで自分の本当の姿を両親に見せられなかった事を悔やむ。
龍麻の起こした奇跡は此処にも在ったんだなぁ。
今度は笑えるといいね。
卒業祭、桜の下でマリアが卒業生の名前を呼びます。
見付からなかった生徒の名前も、きっと全部読み上げていったんだろうな。
卒業式の観覧には、避難していた人と保護者以外に、ごっくんクラブと墨田の四天王の顔ぶれが。
泣いてます、皆。
京ちゃん、この人達には言って行ったのかなぁ?
京一は既に中国に行っていて、不在のまま。
龍麻の名には葵、京一の名にはアン子が返事をしました。
皆それぞれ泣きそう…。
京一は中国の何処にいるんだ……また木の上です。
「あんにゃろう…一体何処まで…」って一緒に行った如月の事?
ちょっと聞き込んでくる、とか言って、お前は迷子になりそうだから待ってろって言われたとか。
それともやっぱり、龍麻? どっちでもイイ!!
ふっと目を開けた京一。
枯れていた筈の木に桜が咲き誇り、舞い散る花弁の中で佇む龍麻を見つける。
「京一」
「―――……龍麻……」
…………名前呼びッ!!
画面が戻って荒涼とした景色。
笑って「そうかい」って、判ったのか?
場所が判ったのか?
ただの幻じゃないよね!?
「しゃあねェなぁ」って小さく笑う瞬間、OPのカットですね!
この笑顔好きーvvv
「待ってろ、ねぼすけ。今オレが叩き起こしに行ってやっからな」
龍京ごちそうさまでしたッッッ!!!
如月の「護りたいもの」って実は京一だったりとかしませんか。
一人で中国に行かせたら何仕出かすか判んないし、何処でどうなっちゃうのか判んないし、
だから自分も一緒に行こうと思ったとか、ないですか。駄目ですか。
アン子→京一で、小蒔→京一で、葵→京一で、如月→京一(腐女子フィルター)で、龍京!!
でもって、小蒔は醍醐とお幸せにv
次週は番外編ですねー。
誰の話なんだろう。
……京梧出てくれないかな。
所で、墨田の四天王の名前、吾妻橋・押上(多分)・キノコとあったんですけど……
一人は喋ってなかったから仕方ないとして、キノコって、キノコって…!
大きいのが押上で、小さい怒髪天がキノコか?
「あんまり暴れると落ちちゃうよ。落とさないけど」
「いっそ落とせぇえええ!!!」
この後、落ちる覚悟で木刀振り下ろします。
練習絵です。八剣の髪がよく判らんのです。どないなっとんねん!
A5紙に書いたら上部がガラ空きになったので、キレてる龍麻とか描こうとしたんですが、八剣で気力が尽きました……
八剣の八掛とか、ちゃんと描けなくてスンマセン……描きたかった…
八剣相手の京一は、龍京以上にツンツンツンでひっそりデレだと思います。
「あんまり暴れると落ちちゃうよ。落とさないけど」
「いっそ落とせぇえええ!!!」
この後、落ちる覚悟で木刀振り下ろします。
練習絵です。八剣の髪がよく判らんのです。どないなっとんねん!
A5紙に書いたら上部がガラ空きになったので、キレてる龍麻とか描こうとしたんですが、八剣で気力が尽きました……
八剣の八掛とか、ちゃんと描けなくてスンマセン……描きたかった…
八剣相手の京一は、龍京以上にツンツンツンでひっそりデレだと思います。
提灯の灯も
祭囃子も
いつもより、ずっと高い景色も
――――きっとずっと忘れない
父ちゃん、どんどん捏造して行く(滝汗)……
アニメ二幕九話で、菩薩眼覚醒で皆の所に所縁の人達が現われた時、京一のトコに父ちゃんが来たので……
嬉しくて勢い余って描いてしまった次第です。
あと、単純に京一に甚平着せたかったのです(甚平好き。)。
ついでにチビ京一が書きたかったのです(幼年期大好き。)。
と、趣味に走った絵ですね……
でもこの甚平の背中の白抜き文字はないわな(爆)。
サイトの小説「It is great, and it foolish father」では父ちゃんに対して反抗的な態度を取ってる京一を書きましたが、もっと小さい頃は普通に父ちゃん大好きっ子の設定です(勝手だな、オイ)。
素直じゃないから、「好き」と面と向かって言う事はないけど、「祭りの時は食い物買ってくれるから好き」ってな事は言う子です。