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END.
お盆だったと言う事で(間に合わなかった…)。
京一に父ちゃんの墓参りに行って貰いました。
うちの京一は父ちゃんの死に対してトラウマ的な思い入れがあるので、父ちゃんの話になると少し表情が無くなります。
自分では気付いていません。無自覚にファザコン。
一人でいる間はスイッチが切り替わっていなかった京一ですが、皆と一緒にいると笑えるんです。
色々ぐるぐる考えていても、皆と一緒だったら、「ま、悪ィ事ばっかじゃねェな」みたいな。
時期的に夏休みなので、教室に皆が集まる事はないとか、
アン子が五人の輪の中に加われるようになったのは夏休みに入ってからとか、
醍醐が醍醐じゃないとか(泣)、
ツッコミ所は色々とあるとは思いますが、其処らへんはスルーの方向でお願いしますι
知らなくて良いと思う、理解されなくて良いと思う。
けれど、彼が自分から離れて行くのは嫌だ。
畳に押し付けた親友に覆い被さり、龍麻は彼の喉に舌を這わした。
動物の生命保護の本能からだろう。
其処を食い破られるのではないかと言う強迫観念に囚われた京一の躯は、緊張で強張っていた。
それを解そうという気持ちは微塵も浮かぶことなく、龍麻はそんな京一の反応を楽しみながら、首を繰り返し刺激した。
筋肉の緊張が感覚を更に鋭敏に尖らせているのが、京一を苦しめている。
その様を見るのが、龍麻は心地良くて仕方がない。
「う、あ…ッ……」
龍麻の家に来ると同時に脱いだ彼の制服は、部屋の隅で固まりになっている。
木刀も同じ所にあって、これが彼にとっては最大の失敗であり、龍麻には最高の好機だった。
インナーをたくしあげれば、剣術で鍛えられた胸板が露になる。
しかし日頃の不摂生な生活の所為だろうか、武道家にしては全体的に細い印象があった。
その肢体が淫靡に揺れて疼く様を想像するだけで、龍麻は下半身に血が集まって来る。
見上げる京一の瞳には、常の強気な光はない。
戸惑いの色が殆どを占めた瞳は、しかし己を支配する少年を拒絶しようともしなかった。
相手が親友だから、何処かでこれは冗談だと言って欲しいから。
其処に付け込んでいる自覚はあって、龍麻はそんな己を最低と詰りながら、後悔してはいない。
「…ん、ん、…ん……」
曝け出された肌の上で、ゆっくりと手を滑らせる。
遅すぎるとも言って良いその愛撫に、京一は身悶えるように頭を振った。
心臓の上に手を置くと、やけに早鐘を打っている事に気付く。
黙したままで京一の顔を見てみれば、彼は仰け反り、ぎりぎりと歯を食いしばっていた。
まるで何かに耐えようとしているようだ。
龍麻はクスリと薄い笑みを浮かべ、彼の胸の頂に爪を立てた。
「どうしたの? 京一」
「……ッあ……!」
ビクリと背を反らせ、京一は目を見開いた。
龍麻はの反応に気を良くし、続けて頂きを摘み、転がし、刺激を与える。
都度に京一はビクビクと躯を揺らし、血が出るのではと思うほどに強く畳に爪を立てた。
龍麻は口を開けて、京一の喉に食らいついた。
歯こそ立ててはいないが、口の筋肉を動かし、食むかのように唇を動かす。
緩い刺激だ、あるのは吐息と時折当たる舌の感触だけ。
だと言うのに京一の躯はビクッビクッと反応し、龍麻の目を楽しませる。
極度の緊張が続いた所為だろう、滲み始めた汗の味に、龍麻は喉から離れると、はくはくと口を開閉させる親友を見下ろし、
「っは、…あッ……はぁ、あ…ッ」
「汗かいてるね。ちょっとしょっぱいよ」
「…ふ、あ……あぁ……!」
舌先を尖らせて、また喉に頭を寄せた。
舌の先端で喉仏を舐めると、京一は差し出す事になる事さえ忘れて、喉を反らして喘ぐ。
龍麻は、京一の胸に置いていた右手をゆっくりと下降させて行った。
ゆっくりと、ゆっくりと。
京一が、龍麻の手の形と場所をはっきりと理解できるように、ゆっくりと。
京一は嫌だと子供が駄々を捏ねるように首を横に振ったが、龍麻は止まらなかった。
布を押し上げてテントを張り始めた下肢へと、更に近付いて行く。
京一は、龍麻に対して甘い。
それは葵や小蒔、醍醐達とは別の意味で甘かった。
彼女達は龍麻の優しさや真っ直ぐさ、暖かさで荒んだ気持ちさえ解される。
もう、仕方ないわね、と言う意味で甘いのだ。
龍麻がそうするのなら自分も協力しようと、仲間同士の気安さが其処にはあった。
だが、京一は彼女達とは違う。
龍麻は京一には隠し事をする気はないし、少し意地の悪い自分を見せる事もあった。
それは小さな子供が好きな子に意地悪をするのと同じような感覚に似ている。
京一も、龍麻の仲間達と自分への接し方に微妙な差異がある事には気付いているだろう。
だが直せとも言って来ないし、止めろとも言わないから、彼は龍麻の行動を全て受け入れてくれていた。
仲間とか、仕方がないとか、そういう事ではなく、赦してしまっているのだ――――龍麻の全てを。
それが危険な趣向を持つものであるとしても。
だからこんな行為も受け入れる。
本音は拒絶したくても、一度許してしまったから。
例えそれが、強姦めいた行為であっても。
「あ、あ…! あぁあ……!」
スラックスの前を開き、下着の下へと手を潜らせる。
完全ではなくとも、其処は既に起き上がりつつあった。
京一は首を振って拒絶を示したが、龍麻は構わず刺激を与える。
「龍麻、あ、龍麻ぁあッ……や、め…あ、うぁあ…」
直接与えられた強い刺激に、京一は弱々しい声を上げて龍麻にしがみ付いた。
そうやって縋って来るのが堪らない。
いつも誰にも寄り掛かろうとしない彼が、こうして自分に縋り、懇願してくるのが。
「っは、あッ、あぁ…ッ!」
熱を煽り、追い立てられた京一は、淫靡に腰をくねらせる。
逃れようとしているのか、誘っているのか。
前者である事は確かだ、龍麻には後者にしか見えなかった。
京一の瞳が泣き出しそうに揺れる度、血が固まって行く。
知らず知らず、興奮によって龍麻の息も上がっていった。
このまま、彼の全てを喰らい尽くしてしまいたい。
でも、それじゃ詰まらない。
喰ってしまったら一回きりだ。
次はない。
彼の代わりはいないから、それは駄目だ。
長く、永く、いっそ永遠に。
彼が離れてしまう事のないように、この快楽で繋ぎ止めよう。
彼の思考回路をドロドロに溶かして壊して、この快楽なしではいられない躯にして。
だから龍麻は、彼の拒絶を、拒絶する。
彼が縋り懇願する様が、嬉しくて仕方がない。
「も…や、め……龍麻…あ、あ…あああ……!…」
高まる欲望に耐え切れず、京一はビクン、ビクン、と痙攣して果てる。
吐き出された熱は龍麻の手を汚す。
そのまま、龍麻は秘める場所へと指を伸ばして行った。
鬼と対峙した時、街のチンピラにケンカを売られた時、勇ましく激しく吠える喉。
今はそれとは似ても似つかぬ甘く悩ましい声を上げる其処に、龍麻はまた舌を這わせた。
嫌なら力で拒絶すればいい。
彼にはそれが出来る筈だ。
嫌ならもう近付いてこなければいい。
逃がすつもりはないけれど。
本気で拒絶をしないなら、
本気で逃げるつもりもないのなら、
――――――このまま、同じ場所まで堕ちて来て。
そしたら、一生かけて全部食べ尽くしてあげるから。
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ヤンデレ龍麻。
こうなると破滅しかないなぁ……でも書いてて楽しかったって言う(爆)。
時々、龍麻の事が判らなくなる。
それはいつものように、「何を考えているのか判らない」からではなくて。
覆い被さってくる少年が、何を思ってこの行為に執心しているのか、京一には判らない。
首筋をゆっくりと舐め上げられて、時折気紛れに歯を立てられるのを知っているから、どうしても筋肉が緊張する。
喉を食い破られたら死ぬしかないから、これは防衛本能だ。
人間の首の骨など、龍麻の力を持ってすれば他愛なく砕く事が出来るだろう。
それを知っているから、余計に京一は体の力を抜き、湧き上がる熱情に身を任せることが出来ない。
委ねきったその瞬間、皮膚も肉も血管も、一気に持って行かれるような気がするから。
そんな京一の心中に気付かないのか、知っていながら無視しているのか。
龍麻は口元に薄い笑みを透いて、肢体を投げ出す親友を見下ろしていた。
「う、あ…ッ……」
制服を脱ぎ捨て、インナーをたくし上げられて、露にされた肌。
触れる空気が異様なまでに冷えているような気がするのは何故だろうか。
外で雨が降っているから、それだけが理由ではないように思う。
――――そうだ、見下ろす瞳が冷たいからだ。
その冷たさが、針を立てるように肌を突き刺して行くから、こんなにも寒い。
こんな時、いつもの苺馬鹿の相棒は何処に行ったのかと思う。
何処にも行っていない、目の前にいるのがそれであると判ってはいる。
けれど、深層でそれを認めるのを嫌がる自分がいた。
龍麻は、殊更にゆっくりと、京一の肌を愛撫する。
アームウォーマーを取り除いた手で胸板に触れ、一秒間に数ミリと言う速さで手を滑らせた。
そのゆっくりとした速度が、京一には返って恐ろしい。
「…ん、ん、…ん……」
全身を品定めされているような気分になって来る。
このまま、生きたままで解体されるのではないかとさえ思ってしまう。
手か、足か、それとも頭か。
いや、そんな大まかで大胆な作業ではない。
指の一本一本、関節からゆっくり、ゆっくり削ぎ落とされて行くのだ、きっと。
想像して、躯が震えた。
恐ろしいイメージを振り払おうと、京一は頭を振った。
背を預けている畳に爪を立て、ぎりぎりと歯を食いしばり、息を詰める。
「どうしたの? 京一」
「……ッあ……!」
カリ、と胸の頂を爪が引っ掻いた。
極度の緊張を強いられていた躯は、たったそれだけの刺激にさえ敏感に反応する。
仰け反った京一は、酸素を求める魚のようにはくはくと口を開閉させた。
その目は虚ろに彷徨い、意識が現実にあるのかさえ怪しい。
龍麻は細く細く双眸を窄め、露にされた京一の喉に唇を寄せた。
「あ」の形に口を開いて吸い付き、食むかのように何度か口を動かす。
その都度、京一の躯はビクッビクッと痙攣した。
「っは、…あッ……はぁ、あ…ッ」
「汗かいてるね。ちょっとしょっぱいよ」
「…ふ、あ……あぁ……!」
ちろちろと尖らせた舌先が、喉仏の上で遊ぶ。
一点を掠り続ける刺激に、京一は更に喉を反らせる事となった。
龍麻は京一の胸に置いていた手を、ゆっくりと下ろしていく。
ゆっくりと、ゆっくりと。
京一にも、触れられる場所と、触れる龍麻の手の形が判るように、ゆっくりと。
その手が向かう先は想像するまでもなく理解出来てしまって、京一はいやいやと頭を振った。
これ以上は可笑しくなる、と。
何を考えているのか読めない親友は、時々、自分にだけ妙に意地の悪い言動を取る事がある。
決して他の人間に対して現れないその行動を、京一は決して嫌いではない。
特別扱いされる事に、芯から居心地の悪さを抱く人間は、そうはいないだろう。
京一もそれは同じだ。
まして龍麻が転校して来てから、何かと彼に構いつけていたのは自分なのだ。
龍麻が自分だけを特別扱いしているように思う言動を取るのは、気恥ずかしさもありながら、嬉しくもあって。
――――――けれど、この行為だけは理解できない。
その上、京一がどんなに嫌がっても、これだけは押し通して行くから、尚更。
いつもの冗談や軽い嫌がらせなら、適当な所で引く筈。
京一が本気で切れる前か、切れた後なら一頻り怒鳴ってから、ごめんと謝る。
それで後はいつも通りだった。
なのにこの行為だけは譲る事も引く事もなく、己が満足行くまで押し進める。
緩やかな愛撫と緩やかな刺激で、京一の思考を奪い、その躯を思うがままに揺さぶり、終わりまで、ずっと。
「あ、あ…! あぁあ……!」
遂に龍麻の手が京一の下肢に触れた。
首を振って拒絶を示す京一に構わず、龍麻は其処へ更に刺激を与える。
京一は身を捩って逃れようとしたが、また首を食まれて、全身が緊張で硬直する。
その間に彼の手は我が物顔で京一を嘲笑う。
「龍麻、あ、龍麻ぁあッ……や、め…あ、うぁあ…」
薄く昏い笑みを透いて見下ろす親友に、京一は縋った。
本当に、本当に止めて欲しくて。
しかし無情にも、龍麻は京一を追い上げて行く。
「っは、あッ、あぁ…ッ!」
そもそも、この行為自体、京一は許した覚えがない。
一番最初の時は、ちょっとした悪ふざけなのだと思っていた。
けれども何処までもエスカレートして行くから、龍麻が愛撫をしてくる頃になって慌てて止めた。
しかし抵抗を奪われ、腕を褥へ縫い付けられ、行為はそのまま押し進められた。
それから何度も繰り返された行為だが、京一は決して一度も自ら許してはいないのだ。
抵抗し、暴れ、殴る蹴るなど何度もしたし、プライドに障るが大声を出して誰かに助けを求めようかとも考えた。
だが龍麻はその度、それらを全て封じ、快楽で京一の思考を溶かして行くのである。
結局勝てないのだと悟ってからは、ただ只管、この行為が早く、一秒でも早く終わる事を祈るようになった。
悟ったと言っても、受ける行為を諦めて受け入れた訳ではない。
男の矜持がそれを許さず、出来る事なら最後まで行く前に終わらせて、いつもの日常に戻りたかった。
だが願いも空しく、親友は、京一の日常を非日常で食い尽くしていく。
「も…や、め……龍麻…あ、あ…あああ……!…」
ビクン、ビクン、と。
躯を跳ねさせて、京一は果てた。
それでも愛撫は止まず。
己のものとは思えない甘い声を上げる喉に、親友の舌がゆっくりと這う。
今か、それともいつか、その喉を喰らう為の品定めと下拵えをしているかのように。
壊れる。
壊れる。
塗り潰されて行く。
喰われる。
喰われる。
魂ごと。
それでも、逃れる事が出来ないのは、
見下ろす薄く昏く冷たい笑みに、己も囚われているからだ。
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この京一は完全に龍麻に対して怯えてますね……
本番までヤってないけど、エロさを出したくて頑張った(頑張るとこ間違えてる)。